カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2013年12月19日 (木)

『はれどく vol.4』はジャック・ロンドンの『火を熾す』を選びました

Haredok

『はれどく』vol.4のテーマは「あったまる」
※「はれどく」とは全国の書店員が本当に好きな本をおすすめするフリーペーパー「晴読雨読」通称"はれどく"
公式ブログはこちら→ http://haredoku.exblog.jp/
今号はジャック・ロンドンの『火を熾す』(スイッチ・パブリッシング)を取り上げました。

この短篇集の表題作でもある『火を熾す』は極寒のアラスカをひとりの男が歩くだけというとてもシンプルな話。
しかし吐く唾が空中でパチンと弾け地面に落ちる前に凍ってしまう。
周囲で自分の体温の次に温かいものは小さな小川を流れる水という極寒。
極限の環境では、普段何気ない動作が死と隣り合わせになるという緊張感。
自然と人間との関係をここまで無駄なく語る「火を熾す」の力に圧倒されます。

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2011年10月22日 (土)

文章入門セミナー

※定員満数のため受付は締め切りました

県内出版社 随想舎 編集者による

【文章の書き方入門】無料セミナーのご案内

随想舎サイトはこちら http://www.zuisousha.co.jp/

「うまい!」と唸らせる文章を書いてみたい。

文章上達の方法が知りたい。

書き上げた文章が今ひとつしっくりこない。

説得力のある文章にするには・・・

そんな方のための無料セミナーを開催します。

日時:11月12日(土) 14:00~15:30
場所:進駸堂中久喜店 二階

予約制です。

★お申込み方法

 ・電話でのお申込み
  0285-30-1115まで

 ・メールでのお申込み

件名を「文章セミナー」として
次の1~4を明記の上、下記アドレス宛にお送りください

1)お名前(フルネーム)

2)電話番号

3)性別

4)書いている、または書きたいもの
(小説・エッセイ・自伝・評伝・史記など)

お申込み先メールアドレス
nakakuki@shinshindo.net

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2011年9月 7日 (水)

過去のフェア写真を淡々と貼っていく(前編)

たぶん2006年くらいからのフェアの写真を撮っていますが、全部ではありませんが、更新がてら載せます。正確な時期があやふやですが古いと思われるものから貼ります。

渓流釣りフェア Photo_2 フライフィッシングで使われるフライを展示 

「南極へいこう!」Photo_3 モニターが時代を感じる。これは夏に展開した

「鉄道フェア」 Tetsu鉄道雑誌に告知していただきました

「楳図かずお」フェアPhoto_4 常連の楳図ファンに宝物をお預かりして・・・

「見上げてご覧、部屋の星を」フェア

Photo_6 偶然にも大きな箱が余っていたので工作して簡易プラネタリウム作成。天の川は見えました。あと流れ星も。ただ、目が慣れるまで10分くらい頭を入れておかなければならない・・・暑いけど(笑)

Star たぶんこのフェアと連動した企画にしたと思います(笑)

「あ、今日は鍋にしよう」Nabe 手作りのコタツ。写真がインスタントカメラ(笑)5,6 年くらい前

「『昭和の鉄道模型を作る』完結全巻フェアPict0582_s

Pict0580_s 

「夏の伝統芸能 稲川淳二2008」フェアJunji

「夏の伝統芸能 稲川淳二2009」Pict0840二年連続! 稲淳は不滅です(笑)

「TOCHIGI TROUT BUM」Pict0804 鹿沼のフィッシングエリア「レイクウッドリゾート」さんのチラシを置かせてもらいました。
よ~くみると奥のフェアは「戦国フェア」なのに、五月人形(笑)

(後)Pict0801 鬼怒川の管理釣り場オープンイベントに遊びに行ったところで「コスミック出版」さん、「地球丸」さんが出店。そのままなぜか仕入れとなって店頭に並んだDVD(笑)

と、こんな感じで振り返ってみると成功したフェアが無い(笑)

マジメに振り返ると、1枚目の「渓流釣りフェア」は出版社の担当さんとフェアを取り組んだ最初かもしれません。月刊誌にフェアの告知もして頂いた。地方の小さい書店でたいして販売に貢献できないのにノリだけで(笑)協力していただいたのに感動しました。

では、後編へと続きます。

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2011年8月 9日 (火)

夏の読書に。先生からのオススメフェア&BEST5

Img_9529_2  市内、近隣の学校の先生に「生徒に読んでもらいたい本」のアンケートを実施し、集計した本を元に、7月15日から「第1回 先生がオススメ!小山市の中学生・高校生に読んで欲しい35冊」フェアを催してます。

新聞書評、テレビ、または書店のオススメなど多くの推薦者の本も素晴らしい本がありますが、中学生高校生にとって身近な「先生」が、読んで心に残った読書体験を「今の10代の若者にも体験して欲しい」という本を選んでいただきました。多数の本を挙げていただきながら全てを展開できず申し訳ないのですが、各推薦者のメッセージが本から伝わり、とても内容の濃いフェアになったと思います。

 世代を越えて読み継がれていく本の大切さ。古典も含め、大人が昔読んだ感動した本を若者に薦めようとしても書店に無いことがよくあります。学生の課題のプリントを見ると参考書の大半が絶版だったり。
 本の良さを伝えたくても、その本の入手が困難であれば、次の世代へ伝えることができません。

大手出版社の夏の文庫フェアなど全国的に店頭で開催されているフェアでも名著などが展開されます。しかしそれはほんの一部、名著は店頭にあるわけではありません。読んだ人それぞれにあり、その人の数だけ名著があります。書店として、それを目に見えるように形にして発信できれば、書店としての役割を果たせるのではと思いました。

 今回の企画にご賛同いただき、快く引き受けていただきました、市内、また周辺の中学校、高校の先生、市内図書館さま、誠にありがとうございました。

8/9時点のベスト5

5位 「夏の庭」 湯本香樹実 新潮文庫

4位 「日の名残り」 カズオイシグロ ハヤカワepi文庫

3位 「思考の整理学」 外山滋比古 ちくま文庫

2位 「青春を山に賭けて」 植村直己 文春文庫

1位 「老人と海」 ヘミングウェイ 新潮文庫

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『先生がオススメ!小山市の中学生・高校生に読んで欲しい35冊』
進駸堂中久喜店にて開催中
☆今回のフェアのブックリストを店頭にて無料配布中。
フェア期間は8/31まで

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2011年8月 4日 (木)

「金魚養画場 深堀隆介作品集」

126659977003416130849 左の金魚の写真をご覧あれ。
とても綺麗ではありませんか。夏の風物詩「金魚」。
金魚はもともとはフナで、人間の手で交配させ、様々な品種を作り出してきた歴史をもつ。しかし、ひとたび自然交配をさせると数世代でフナに戻ってしまうそうです。
また、縁日などの名物金魚すくいでは景品として扱われる儚い魚でもあります。

そんな金魚に取憑かれた男が金魚絵師「深堀隆介氏」

もう一度写真を見てください。

実はこれは絵なのです。

何層にも重ねた樹脂の一層一層に絵を描き立体として金魚に命を吹き込んでいます。圧倒的な生命感(フンも描いている)深堀氏の執念を感じます。

世は3Dなんて言ってメガネを掛けてワザワザ立体感を演出してますが、絵を立体に見せることに関してはこれこそ本物の3Dですね。

先日この金魚の画集「金魚養画場」が発売しました。もう感嘆・・ですよ。

また実際に見てみたいという方は深堀隆介氏のオフィシャルサイトで個展情報をチェックし足を運んでみてはいかがでしょうか。

深堀隆介オフィシャルサイト http://goldfishing.info/

Kingyo 「金魚養画場」 深堀隆介

文芸社 税込2,625円

進駸堂中久喜店
芸術書コーナーにて販売中

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2011年7月21日 (木)

形態は機能に従う

31157913_2  「形態は機能に従う」とはフランク・ロイド・ライトの師ルイス・サリヴァンの言葉。モノに普遍的な価値を見出す時、それは世代を問わず、そのモノの機能とデザインを共有していること、そして直線の清潔感、曲線の心地よさ、この二点の交わるデザインがロングセラーデザインになると感じます。

平凡社 コロナブックス 

関連書としてもう1冊 アップルのデザイナー ジョナサン・アイブも影響を受けたディーター・ラムズのRamsbook_3 作品集「Dieter Rams: As Little Design as Possible 」(洋書)。ディーター・ラムズはドイツ家電メーカー「ブラウン」で活躍。伝説のインダストリアルデザイナーです。特に80年代に掲げた「グッドデザインの10原則」はあまりにも有名。

ファイドン社 (洋書)

「グッドデザイン10原則」

・良いデザインは革新的である
革新の可能性は決して尽きることはない。
技術的進歩は常に、革新的デザインに新しい機会を提供する。
革新的なデザインは常に革新的な技術と並行して発展し、それ自体が終わることは決してない


・良いデザインは機能的である
製品は使われるために購入される。
製品は特定の基準を満たさなければならない。
これには機能性だけではなく、心理的および美的な基準も含まれる。
良いデザインは、実用性を損なう可能性のあるすべてのものを排除しながら、製品の実用性を重視する。


・良いデザインは美的である
製品の美的な側面はその実用性に不可欠である。
それは、私たちが毎日使う製品は、快適な暮らしに影響を与えるためである。
ただし、うまく実現できたオブジェクトのみが美しくなり得る。

・良いデザインは製品をわかり易くする
それは製品の構造を明らかにする。
製品に自ら語らせることができれば尚良い。
一目瞭然であれば、最高だ。


・良いデザインは出しゃばらない
目的を遂行する製品はツールのようである。
それらは装飾的でもなく、芸術品でもない。
そのため、使う人が自分らしさを表現できる余地を残した、ニュートラルで抑制の効いたデザインであるべきである。


・良いデザインは正直である
それは製品を、実際以上に独創的とか、効率的であるかのように見せかけない。
消費者を惑わせるようなものであってはならない。


・良いデザインは長持ちする
流行を取り入れないため、決して時代遅れにならない。
それは流行を追った、今日の使い捨て社会とは対極にある、長く使えるもの。

・良いデザインは細部まで周到である
不明瞭であったり、成り行きまかせな部分があってはいけない。
デザイン過程の配慮と精密さが消費者に対する敬意となる。


・良いデザインは、環境にやさしい
デザインは、環境保全に重要な貢献をする。
製品のライフサイクルを通じて、資源を節約する。
物理的な汚染だけでなく、視覚的に世の中を汚染することもあってはならない。


・良いデザインは最小限である
Less, but better(ミニマルで機能的)―それは、本質的な面に集中し、製品が本質的ではないものを排除するためである。
本質とシンプルさへと立ち返る。

と、まぁ、この原則を読むと、デザインは美的観点だけではなく、環境、機能、思想までも関わる一つの普遍的哲学だと感じます。そしてこの10原則がロングセラーデザインとなる。

「良いデザインは長持ちする」という原則は、使い捨ての時代である現代への耳の痛い指摘です。

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2011年7月19日 (火)

売り場の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて品切れを愛するようになったか(テスト投稿)

  Img_1519_2

ゲーム「L.Aノワール」で密かなノワールブームが到来。ジェイムズ・エルロイのフェアをやるもこの有様。版元品切のため(たぶん重版はしないだろう)L.A暗黒四部作が「ブラック・ダリア」だけという。

 あまりにもお粗末なフェアなので古書店にお願いして、残り四部作「ビッグ・ノーウェア上下」「LAコンフィデンシャル」「ホワイト・ジャズ」を探してもらい、店で展開させてもらうようにお願いした。

 しかし残念ながらお付き合いのある古書店さんにはエルロイの文庫は残っていなかった。海外作家の文庫は売れないからあまり在庫は持たないのだそうだ。海外作家ファンのお客さまとの会話で「海外作品は絶版が早い」「新刊で逃すと二度と出会えない」「シドニー・シェルダンに騙されるな」との発言が頻繁に交わされる。そして古書店めぐりでお目当ての本を探す旅に出るわけなのだ。amazonのマーケットプレイスなら簡単に買えるという意見もわかるが、版元品切などの本は定価を超える価格設定が多く(定価980円の文庫を2500円で買うなんて!)日本全国にある古書店を巡って探したほうが、場合よっては量り売りで買えてしまうし、もしかするともっと素敵な本に出会える可能性だってある。

毎月毎日、数百点という売れるかどうかわからない新刊で店を埋め尽くすより、過去に実績を作っている既刊本でお店を作ったほうがどれだけ楽しい店になるか。しかし、10年も経つとよほどのことが無い限り出版社は絶版。運が良くて品切重版未定。
 そんな、新刊書店がどんなに足掻いても仕入れられない本を、古書ならいとも簡単に揃えることができるのだ。同じ本である。書店でそれが販売できないなんて。書店というものが新刊(いわゆる取次ぎを通した仕入れ)だけで店を作るという考えには小さな書店では限界を感じる。セレクトしたアイテムを店頭で売るには取り扱いする商材を狭めるような考えは捨てたほうがいい。
 本屋で働き、本を扱うことを楽しむなら、扱えない本は少ないに越したことは無い。

電子書籍とやらが普及し、絶版や品切れで読めなくなる本が「無くなる」日がくるのだろうか。

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「ジェノサイド」文字のテスト

32568184  「進化した人類に旧人類が滅ぼされてたまるか

人種、民族、種、他者への無理解、思考の停止、感情の遮断。この人類の排他的思考とその攻撃性を、重層的に繰り返し語られる。それが少し説教臭くもあるが、先の読めない展開にぐいぐい引き込まれていく。

 人類の進化の過程で、自然の摂理に抗う旧人類というプロットは、視点は違うが「X-MEN」と同じだ。身体的な特殊能力か、人知を超えた知性との違いだったりする。進化した人類が旧人類を絶滅させるかどうか、小説の中で人類が猿を下等な生き物として観察する場面があるが、そこまでの知性の乖離は疑問だ。旧人類の絶滅は、退化、たとえば繁殖能力を失うといった「トゥモローワールド」的世界の後、緩やか絶滅するのではないか。というようなことを書いていたら幻魔大戦とかサイボーグ009とかそういえば似たような特殊能力系の作品は日本にもあるなと思出だした。ジャニーズとかで実写映画化という考えが頭をよぎったりしたが、忘れることにした。

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