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2016年5月26日 (木)

2016.3.5

アカデミー賞の発表で、トリである作品賞の発表は、本命『レヴェナント』だと
思い込んでいた中、それまで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が6冠という流れもあり、
大穴でサプライズでも『マッドマックス』だろう・・・という面持ちの中、作品賞は・・・
『スポッライト』・・・えええええ?という、なんとも驚きの受賞でございました。

ということで、アカデミー賞各受賞作から原作本を紹介しましょう。

★『レヴェナント:蘇りし者』(4/22日本公開)【受賞】:監督賞・撮影賞・主演男優賞
原作『レヴェナント:蘇りし者』マイケル・パンク/著 漆原敦子/訳 ハヤカワ文庫 発売中
瀕死の重傷を負ったまま荒野に置き去りにされた男は、奇跡的に生き延び裏切った仲間への復讐を誓う。実話を基にした壮絶なドラマ。

★『ルーム』(4/8日本公開)【受賞】:主演女優賞
原作『部屋 上・下』エマ・ドナヒュー/著 土屋京子/訳 講談社文庫
五歳になったジャックはママと「部屋」に住んでいる。いつも必ず、ママが一緒だ。
ジャックにとって、この部屋だけが「世界のほんと」だった―七年前に誘拐され、監禁された少女は、監禁されたまま子を産んだ。
母は必死に子を育てる。人の尊厳と愛のために。極限状況を生き抜こうとする人間の勇気と気高さを描く物語。

★『リリーのすべて』(3/18日本公開)【受賞】:助演女優賞
原作『リリーのすべて』デイヴィッド・エバーショフ/著 斉藤博昭/訳 ハヤカワ文庫
1930年、世界で初めて性別適合手術に成功したとされる画家の実話を基にした物語。リリーに変容していく夫を妻は献身的に支えるが……

★『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(3/4~公開中)【受賞】:脚色賞
原作『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』マイケル・ルイス/著 東江一紀/訳 文春文庫
世界中が、アメリカ発の住宅好況に酔っていた2000年代半ば、そのまやかしを見抜き、世界経済が破綻する方に賭けた男達がいた。
投資銀行、格付機関、米政府の裏をかき、彼らはいかに世紀の空売りと呼ばれる大相場をはったのか。
『マネー・ボール』の著者マイケル・ルイスが世界同時金融危機の実相を描く痛快NF。

★『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(DVD・ブルーレイ発売中)
【受賞】:録音賞・音響編集賞・編集賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞・美術賞・衣装デザイン賞
原作(ではないですが))『マッドマックス怒りのデス・ロード COMICS & INSPIRED ARTISTS』
ジョージ・ミラー/原作 MARK SEXTON/〔ほか画〕 柳下毅一郎/訳 誠文堂新光社
コミックはマッドマックスシリーズの生みの親であるジョージ・ミラー監督本人と映画本編の脚本家たちが共同執筆。
"イモータン・ジョーはどうやって武装戦闘集団「ウォー・ボーイズ」を結成したのか?
フュリオサはなぜ5人の妻たちを逃がす決意をしたのか?マックスを悩ます謎の少女の正体は? 
――マックスたちの“怒りのデス・ロード”に至る道(ストーリー)が収録。

ディカプリオが遂に主演男優賞を受賞で感動し、『マッドマックス』の快進撃に沸いた今年のアカデミー賞はとても面白かったです。
また、今回黒人のノミネートがゼロということで物議を醸しましたが、黒人である司会のクリス・ロックの皮肉ジョークが冴えわたり、
オープニングで会場に映し出された映画のスケッチでは、
『オデッセイ』で主人公が黒人だったら助けに行かないとか、『レヴェナント』ではクマではなく、黒人の女性に襲われるなど、
これが会場が大ウケでした。毎度のことながら、こういった深刻な問題こそ笑い飛ばすというアメリカの文化はとても素晴らしいなと思います。
特に感動したのが、「60年代にも黒人がノミネートされてなかったのに、黒人たちは抗議をしなかったんだ、なぜか、もっと重要なことに抗議していたから。なぜ今抗議するんだ?」
といったクリス・ロックに場内が喝采しました。
もちろん60年代とは公民権運動のことを指しています。
いつも思うのですが、アカデミー賞は懐が深いというか、振れ幅大きいというか、多様性に満ちていて、とても面白いです。

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