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2016年5月25日 (水)

2014.10.31

エボラ出血熱を38年前に発見したピオット博士が感染拡大を
「人類として対処すべき危機」として発言したことはとても重大であると思う。

これは放置すれば人類存亡の危機に瀕するということだ。
人類存亡の危機とは隕石の衝突や核戦争、大きな気候変動ではなく、致死率の高い未知の感染症のほうが現実的で、
しかもいつ起きてもおかしくない。
1918年の「スペインかぜ」では5000万人が死亡。感染者数は6億人。当時の世界人口は20億人なので人類の30%以上が感染している。
2002年のSARSは2003年10月までに、感染者8098人、死者774人、致死率は9.6%。
記憶に新しい2009年の新型インフルエンザではWHOが警報フェーズ6を発令しパンデミックの状態となった。
エボラは今月27日までに確認された患者数は8ヵ国で13703名。死者4920人、致死率は35.9%。

2011年の映画『コンテンジョン』では極めて致死率の高い新型の伝染病が世界へ広がっていくことを軸に、
それに対応するCDC(アメリカ疾病予防管理センター)とWHO(世界保険機構)、世界的混乱の中の庶民生活と、
パニックの伝播など恐怖描いた群像劇である。
感染源を突き止める為、命の危険があるにも関わらずに現地に派遣される調査員たち、
未知のウィルスに対処しワクチン開発に命を賭ける研究員たち。
パニックになった社会から家族を守るため悩み奮闘する父。そして恐怖を煽る自称ジャーナリスト。

タイトルの「コンテイジョン:Contagion」とは伝染、感染、伝染病という意味のほか、思想や感情などの伝播、蔓延を意味していて、
このグローバリズムの時代、世界が繋がっていることを実感する。それも最悪の形で。

感染症の危機管理の基本とは「わからないなかで決断をしなくてはならない」ことだという。
そこにはやりすぎだというオーバーリアクションへの批判は的外れだと気づく。

いまぜひとも観てほしい映画である。

※参考図書
「パンデミックとたたかう」押谷仁・瀬名秀明
「感染症とたたかうーインフルエンザとSARSー」岡田晴恵・田代眞人
共に岩波新書

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