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2013年12月

2013年12月22日 (日)

【感想】『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』 アンドリュー・カウフマン 東京創元社

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『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』
アンドリュー・カウフマン/著 田内志文/訳
東京創元社 1,260円


【あらすじ】

ある日、カナダの銀行に紫色の帽子をかぶった強盗がやってきた。彼はその場にいた十三人から“もっとも思い入れのあるもの”を奪い、去り際にこんな台詞を残した。「私は、あなたがたの魂の五十一%を手に、ここを立ち去ってゆきます。そのせいであなたがたの人生には、一風おかしな、不可思議なできごとが起こることになるでしょう。ですがなにより重要なのは―その五十一%をご自身で回復させねばならぬということ。さもなければあなたがたは、命を落とすことにおなりだ」その言葉どおり、被害者たちに奇妙なことが起こりはじめる。身長が日に日に縮んでしまったり、心臓が爆弾になってしまったり。母親が九十八人に分裂した男性もいれば、夫が雪だるまに変身した女性も…。いったい、なにがどうなっているのか?

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2013年12月19日 (木)

【感想】『言語都市』チャイナ・ミエヴィル 早川書房

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言語都市 

新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5008
チャイナ・ミエヴィル/著
内田昌之/訳
早川書房 2,100円


遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地〈エンバシータウン〉を建設し、謎めいた先住種族と共存を続けてきた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた〈大使〉をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この辺境惑星を動乱の渦に巻き込んでいった……。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。ローカス賞SF長篇部門受賞。(ハヤカワオンラインより)

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【感想】『イエロー・バード』 ケヴィン・パワーズ 早川書房

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『イエロー・バード』
ケヴィン・パワーズ/著

佐々田雅子/訳
早川書房 2,205円


〈PEN/ヘミングウェイ賞・ガーディアン新人賞受賞〉イラクに派遣された二十一歳の兵士が語る、戦場における生と死、友情と絶望。イラク戦争世代にしか書けなかった鮮烈なデビュー長篇が登場。

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『はれどく vol.4』はジャック・ロンドンの『火を熾す』を選びました

Haredok

『はれどく』vol.4のテーマは「あったまる」
※「はれどく」とは全国の書店員が本当に好きな本をおすすめするフリーペーパー「晴読雨読」通称"はれどく"
公式ブログはこちら→ http://haredoku.exblog.jp/
今号はジャック・ロンドンの『火を熾す』(スイッチ・パブリッシング)を取り上げました。

この短篇集の表題作でもある『火を熾す』は極寒のアラスカをひとりの男が歩くだけというとてもシンプルな話。
しかし吐く唾が空中でパチンと弾け地面に落ちる前に凍ってしまう。
周囲で自分の体温の次に温かいものは小さな小川を流れる水という極寒。
極限の環境では、普段何気ない動作が死と隣り合わせになるという緊張感。
自然と人間との関係をここまで無駄なく語る「火を熾す」の力に圧倒されます。

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